ブランド認知とは、「消費者の記憶の中にある、ブランドの痕跡の強さによって、異なる状況においても消費者がそのブランドを識別する能力（どの程度知っているか、どのように知っているか）を反映したもの」と定義することができます。
ブランド論の第一人者 ケビン・レーン・ケラー氏によれば、ブランド認知は「ブランド再認（助成想起）」と「ブランド再生（純粋想起）」の２つのプロセスで構成されます。「ブランド再認」とは、手がかりとして、あるブランド名やブランド要素が与えられたときに、消費者が過去にそのブランドを見たり聞いたりしたものであると判別できることを指します。もう一方の「ブランド再生」とは、手がかりとしてある製品カテゴリーが与えられたり、そのカテゴリーの製品へのニーズが発生したりした際に、消費者が記憶の中からそのブランドを思い出すことができることを指すものです。
コモンズ・コンサルティング・パートナーズには、消費者の心のうちでブランドがどう認知されているのか、どう認知されるべきなのか、ブランドの「現在<いま>」と「将来あるべき姿」を探る「ブランドトゥルース調査」という調査メソッドがあり、消費者にとって意義のあるブランド設計を導き出すのに有効活用することが可能です。